できるなら金属を入れたくない!

こんにちは
多田歯科クリニック院長の多田です。

歯科クリニック開業後、早10年の月日が流れようとしています。
開業した日が2007年7月25日でしたので、もう二ヶ月後にはその時が訪れようとしています。
私が診療をしていく中で、本来やりたくないことがあります。
それは患者さんのお口の中に金属を入れるという仕事です。
海外の歯科医が日本人の口の中のレントゲン写真を見ると愕然とすることがあるといいます。なぜなら、日本人の口の中にはたくさんの金属での治療痕がみられるからです。
本来、根管治療(歯の神経をとって消毒し、最終的にゴムのような素材でパッキングする処置)は専門医によってかなり高額なチャージ(アメリカでは10万円以上)で行われるものですから、一般人が簡単に受けられる治療ではないのですが、幸か不幸か、日本では健康保険制度のおかげで、当たり前に受けることができます。
そして、歯は金属のかぶせで覆われて、口を開けると銀歯だらけといった典型的な日本人の出来上がりなのです。
金属のかぶせが入っているということは、金属アレルギーのリスクというのが常につきまといますし、歯茎の色が黒くなるのも、歯茎の中のメラノサイトという細胞が金属のイオンを取り込むために起こることと言われています(メタルタトゥー)
爽やかな笑顔が銀色のかぶせ物によって台無しになる瞬間になんども遭遇しますし、このような状態に慣れっこになっているのも、国際社会の中で大変な問題だと思っています。
当院ではCERECというシステムを使って、金属のかぶせを白い物に置き換える治療も随時行なっています。これは高精度のデジタルスキャナで削った歯を撮影し、CAD/CAMマシーンでセラミックを削り出し、その日のうちに治療が済んでしまうという画期的な治療法です。こちらの治療法の利点については後日またご紹介しますので、そちらもお読みいただければと思います。

また、当院にいらっしゃっている患者さんでしたら、お気軽にご相談ください。

 

Share on Facebook
Bookmark this on Yahoo Bookmark

カテゴリー:クリニックからのオススメ.

コメントは受け付けていません。