1月7日
一月最初の月曜日は、私にとって、そして多田歯科クリニックにとって非常につらい日になりました。
それはあまりにも突然で、あまりにも悲しい出来事でした。
私どもと一緒に当院で働き、その笑顔でいつも支えてくれた一人の女性が亡くなるという全く予想していなかった現実が、私たちの前に突きつけられたのです。
彼女はいつも笑顔を絶やさず、いつも真剣にクリニックのことを考えてくれて、こちらのわがままにも臨機応変につきあってくれました。
そして、「このクリニックが好きだ」「この仕事が好きだ」とまだまだ至らぬところの多い歯科医院ではありますが、心の底から愛してくれていたのだと思います。
彼女の年齢は40歳。まだまだこれから、女性の平均寿命の折り返し地点でしかありません。まだまだ信じられません。先週の金曜日には仕事始めで顔を合わせて「おめでとうございます」と挨拶したばかりだったのです。
クリニックで診療していると、なにもなかったように彼女が「こんにちは」と現れるのではないかと、そんな気がして、私はつい振り返ります。でも、彼女はいないのです。
クリニックのスタッフ全員で、昨夜はお通夜、本日は葬儀に参らせていただきました。そこで笑わない彼女を見てこれが現実なんだなと理解しました。涙があふれてしばらくとまりませんでした。
今、考えると彼女の存在は非常に大きな物でした。クリニックを支える大きな力でした。ただただ感謝の気持ちで一杯です。心残りなのは、もっと彼女と話しておけば良かったなということ。彼女はパートタイムで働いていましたが、今後シフトを増やして、もっと医院に貢献したいと年末に相談していたところでした。よりよいクリニックにするために話し合っておけば良かったな。
当クリニックは、彼女をはじめ、スタッフの力を借りて運営しております。今後もクリニックの発展を考え、スタッフにとっても働きやすく、やりがいがあり、誇りの持てる職場にしていきたいと思っています。彼女が大切に思ってくれたこのクリニックを、彼女に恥ずかしくないようによりよいものにしていきたいのです。
今まで本当にありがとうございました。あなたと一緒に仕事ができて、本当に良かった。
天国でゆっくりしてください。そして、多田歯科クリニックをいつまでも見守って下さいね。